「害虫」 [映画(録画)]
「本日の一本」
「害虫」
先日の作品から気になり始めた女優さん宮崎あおいさんの主演作です。
「黄泉がえり」の塩田監督の作品で一人の女子中学生の物語です。
自殺癖の母親と二人暮しのサチコは学校にも社会にもなじめず
気楽に生きる少年と精神薄弱のおじさんと過ごしている時だけ
年相応の感情を出し他の現実には硬く心を閉ざしている。
唯一の救いは元担任教師への手紙に自分の気持ちをぶつける事だけです
友達の努力の末再び登校し始め普通の生活に戻ったように見えた彼女の周りだが?
いじめ問題などを写しているのかと軽い気持ちで見たのですが・・・
とにかく重く悲しい作品でした。
彼女を中心に物語が進むのですが、見て行くうちにどんどん胃の中に
鉛がたまってゆく感じの映画です
何も救いがこの作品にはありません、終わり方も「えっ」という感じです
現代社会の病んでいる部分を切り取り
「ほらっここが悪いところです」と指摘するお医者さんみたいな作品です
彼女があるとんでもない事をしてしまいます
自分がとんでもない事をしてしまったとその後すぐに気づきます
気づいた彼女はその場から逃げ出しさらにとんでもない人生に足を踏み入れてしまいます
そこで救いを求めるのですがその先には・・・・・
作品はここで「ブツッ」と切れます。見た人に彼女の未来を想像させるだけで・・・
しばらく何も手につかなくなりました
また真剣に取り組まなくてはならない作品に出合いました。
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