SSブログ

「THE BEE ロンドンバージョン」 [舞台(劇場)]

「夏に観た演劇 3演目」

「THE BEE」

「オイル」で初めて経験したNODAワールド
独特の世界観にハマッてしまいました
チケットが取れず、TVで観る機会が多い彼の舞台ですが
今回の作品は、ある方のご好意で、ロンドンバージョンのみですが
ライブで体験することが出来ました

野田秀樹さんが、イギリスで上演したコノ作品
オリジナル・キャストでの凱旋公演です
約70分という短い演目ですが
観終わった後は、暫く、何も考えられないくらい
重たく、衝撃的な舞台でした

復讐の連鎖
次第に常軌を逸して、極限を知らない暴力の増大
新しい刺激に飢え、ドンドン貪欲になるマスコミ
復讐のためだったら、何をしてもよいと言った考え方
コレでもかというくらい、上演中は暴力に溢れていました

男女が入れ替わった配役が絶妙で
性的な部分が、必要以上に生々しくなく
作品の根っこの部分が、くっきりと浮き上がり
観ている間、観終わった時にも
物凄く重たいテーマが体中を縛り付けてきます

復讐のための犠牲
被害者が加害者へ、一瞬の内に入れ替わる瞬間
一つの小さな事件を追いながら
世界情勢まで映し出しているような物語
最期まで息をつかせない展開が凄まじいです
日常化した暴力、矛先は弱者に向かい
やったモン勝ち的な、考え方が蔓延する現代社会を
野田さんは、見事に演出してくれました

ザンネンながら、日本バージョンは未見なんですが
WOWOWでの放送を期待して待ちたいと思います
両バージョンを観た時に、コノ作品の持つ力が
ドンナ形になっているのかが、楽しみでもあります


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。