「遠くの空に消えた」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「遠くの空に消えた」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「遠くの空に消えた」

ココ数日、映画を見れない日々が続きました
久しぶりに腰を落ち着け見たコノ作品
心のモヤモヤが、風に飛ばされるような
清清しい気持ちになる作品でした

架空の場所で展開される、男２人と女１人の物語
夢が壊されそうな村（夢が持てなくなった街）
時間や時代が全く読めない設定
子供たち、子供の心を持った大人、子供の心を失った大人
信じること、愛する事、守ることの大切さを教えてくれる物語
大好きな岩井監督の「スワロウテイル」と同じ匂いを持った
ステキな・・・・トテモステキな作品でした

自然破壊、体制への反発、現状への満足、弱者の苦しみ
扱われている題材は、詰め込みすぎなほどタクサンありますが
一貫しているテーマ「子供たち」を見せることで
コノ作品がボクにとって、トテモ大切な作品になりました

時間が無限にある少年時代
ソノ時代に培われた心をいつの年代にも持てるのか・・・・
心がすさんでしまったオジサンには、マブシイ夏の物語でした
好きな娘、大切な友
ソンナヤツラのために何が出来るのか
大人たちの勝手な行動に楔を撃とうとする子供たちの姿は
今の時代には皆無になっているかもしれない
純粋なコミュニケーションを見せ付けられた気がします
信じているものに真っ直ぐ突き進む姿は
クールとは間逆の、熱い・・・・本当に熱すぎる姿でした
利害関係がゼロの行動は、胸に突き刺さります

時代やチカラに取り残された若者や人種を扱った「スワロウテイル」
大人の価値観にＮＯ！を突きつけた子供たちを見せた「遠くの空に消えた」
岩井監督が、コノ後「リリィ・シュシュのすべて」を撮りましたが
行定監督は、果たしてドンナ作品を見せてくれるんでしょうか
タノシミです！