「花様年華」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「花様年華」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「花様年華」

今月中に開催予定だった「ゆる会」
ボクの私的な事情のために来月以降に延期となってしまいました
「マイブルーベリーナイツ」を見る予定だった昨夜
お預けとなってしまったのなら、今一度コノ作品を見直そうと思い
酔いもイイ感じの深夜の上映会が始まりました・・・・
ウォン・カーウァイ監督の作品の中でも、カナリお気に入りの一本
今回も、酔いしれてしまったことは言うまでもアリマセン

プラトニックと呼ぶだけでは陳腐なまでの恋愛劇
見るたびに、深さが増して行く作品
年齢を重ねれば重ねるほど、イマジネーションが膨らむ編集
暗い中に浮かび上がる、人工的な光に照らされる人と物の美しさ
タバコの煙の行方にまで何か意味があるのではと思わせる映像
ソシテ、何よりもため息が漏れてしまうのは
一組の男女の、匂い立つ美しさです

チャイナドレスの美しさをコレほどまでに引き出して
女性の体が持つ美しさを光と影で見せ付けた監督とマギー・チャン
スーツが持つダンディズムと、撫で付けられた髪の美しさ
「ゴッド・ファーザー」に匹敵する男の色気を見せてくれたトニー・レオン
コノ二人の姿を見続け、監督独特のカット割で進む物語に身を埋めると
自分も何だか、大人の男になった気がしてくるのはボクだけでしょうか（笑）
ソレ位、粋で美しい物語が展開されてゆきます

肌の触れ合いなんかよりも、遥かにエロティックだと思わせる食事のシーン
すれ違い様に見せる視線の行方と、息遣いまで伝わってくるカメラワーク
ソシテ何度も書きますが「光と影」の絶妙なコンビネーション
イマの時代では映し出せない、ソノ時代が持つ美しさと粋を完璧に見せてくれました
名作と呼ぶにふさわしい作品だと思います

モウ我慢できなくなってきました（笑）
ゆる会の作品は、今一度選択しなおすことにして
「マイブルーベリーナイツ」を近々に見に行くことにします！