「広島へ・・・・VOL2」 [旅]
「番外編」
「広島へ・・・・VOL2」
今回は、コノ旅本来の目的である
「ヒロシマでナニが起きたのか?」
平和記念公園、原爆ドームと対面したときの気持ちを
綴ってゆきたいと思います
子供の頃に読んだ「はだしのゲン」
原爆という大量殺戮兵器の存在を知ってから数十年
反戦 反核 平和
様々なメッセージを持った作品たちと出会いました
断片的に心に植えつけられる感情
思いを語り続けている自分の姿があります
ソンナ自分と、ヒロシマへ行った事も無い自分がぶつかった時
「分かったような顔をするな!」と心の中で声が聞こえました
「ヒロシマへ行こう」
自分の中で漠然と思い続けた日々の中で決定的な事が起きました
映画化されたコノ作品の中の1ページに語られた言葉があります
ぜんたい
この街の人は
不自然だ
誰もあの事を言わない
いまだにわけが わからないのだ
わかっているのは「死ねばいい」と
誰かに思われたということ
思われたのに生き延びているということ
そしていちばん怖いのは
あれ以来
本当にそう思われても仕方のない
人間にじぶんがなってしまったことに
自分で時々
気づいてしまう
ことだ
横っ面をひっぱたかれた気がしました
戦争が引き起こした悲劇
普通に生きている人に、コンナ感情を起こさせてしまった現実
ソノ場所で生活していた人たちのやり場のない憤りを思うと胸が詰まります
「ヒロシマへ行こう」
広島行きが決定した瞬間でした
前置きが長くなりました
お好み村から平和通へ向かいました
地図を見ながら歩いている時に「チョット待てよ」と足を止めました
「このままだと、平和記念公園が先になってしまう」
西に向かう足を、北に方角を変えました
にぎやかなアーケード抜け、川が見えてきたときです
ソノ建物は、人々の喧騒とは別次元の佇まいで、静かに建っていました
原爆ドーム
思っていたより小さいことに驚きましたが
圧倒的な存在感を放ちながら、静かに63年前に起こったことを確認させてくれます
柵の回りをユックリと一回りし、川沿いのベンチでしばらく見つめあいました
中の瓦礫は当時のままなのかは、うかがい知れませんが
瓦礫一つ、壁一枚、ひしゃげた鉄筋1本までもが
ボクの心に何かを語りかけてくる気がして、1時間弱その場から離れられなくなりました
人々がひっきりなしに行き来する場所なのに
なんとも言えない静寂に満ちた場所
気持ちが引き締まるというか、チャラけられない空気感というか
写真を撮る誰もが、ピースサインをしていないことに
ほんの少し安心感を憶えたことも書き加えておきます
ひとまずコノ場所を後にし、平和記念公園へと腰をあげました・・・・
原爆死没者慰霊碑
TV、新聞で何度も目にした場所
コノ場所もまた、外の喧騒とは違う空気が流れている気がします
安らかに眠ってください 過ちは 繰返しませんから
コノ言葉の意味が、平和記念資料館を訪れた後では
重さが全く違ってきます
平和記念資料館
様々な世代、様々な国の人々が
ヒロシマでナニが起きたのかを確認しに来館していました
大量虐殺とハッキリ語っている原爆投下の事実
一瞬にして街を焼き尽くした兵器
今、自分が歩いてきた街が、瓦礫と死体の山になった事を見せ付けられる場所
本当に衝撃的でした
焼け焦げた衣服 両親が形見にと残した皮膚と爪 焼け焦げた弁当箱
あるコーナーでは、原爆の威力を示す、焼け焦げ、溶けた物が
ひな壇の上に、静かに陳列されていました
ソレまで、人々の生活の中にあったものたちが
一瞬にして焦げ、溶けてしまい、今では証人として置かれています
ボクはその場から身動きが出来なくなりました
何も言わず、語りかけてくる品々
溢れる涙の意味はわかりません
落とした人間に対する怒りではなく
心の中に、哀しみだけが湧き上がってきます
被爆地の模型を前に、外国人が通訳の人に爆心地を指差し
「グランド・ゼロはここか?」と聞いていました
このときだけは、心に違和感を感じたことは確かですが
外国の方たちも、日本人観光客の皆さんも
皆同じ表情で展示物に見入る姿は感動的でもあります
ミンナ平和がイイに決まってるんですから・・・・
8時15分をさしたモニュメントを、被爆した瓦礫が囲む
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は
人々がアマリ訪れていない、ひっそりとした空気に包まれていました
写真のモニュメントの真下に、慰霊のスペースがあり
自然光が涌いてくる水を照らしています
360°で展示されている被爆当時のヒロシマの写真に囲まれたコノスペース
また、しばらく身動きできずにソノ水を見つめ続けました
「みずを・・・」「水をください・・・」
やけどを負った体を引きずりながら無くなって逝った方々を思うと
ココでも哀しみの感情しか浮かんできません
平和の鐘を見つめ
本川小学校の小さなモニュメントを訪れた帰り道
ステキな風景に出会いました
別に何も原爆のことを話してないのかもしれませんが
思わずシャッターを押してしまいました
語り伝えること、心に刻んで生きてゆくこと
広島の方たちは、何も語りたくない人もいらっしゃるでしょう
勇気を持って語ってくれた方たちのおかげで
僕たちは当時のことを知ることができます
ソシテ、ソノ地で確認することも出来ます
被爆から63年、想像を絶する力で広島の方たちは復興してきました
現代
その悲惨な歴史を乗り越え、美しい街に変わった広島
原爆ドームから道一つ隔てた市民球場でカープの応援が出来る幸せ
外資系のブティックが立ち並ぶ街から数ブロック離れた場所で語られる被爆の記憶
その街で食べる美味しい料理の数々
広島の方たちが「当たり前にある風景」と語られる場所たちが
ボクの目を通して見ると、驚きと感動の連続なのです
いちいち悲しんでいたのでは前には進まないことはわかっています
でも、一瞬にして街を焼き尽くされた人々が過ごしてきた63年間を思うと
コノ街は特別な街に見えてしまうのです
日本中、世界中で
戦争の被害を受けた都市はたくさんあります
東京 名古屋 沖縄
様々な土地で被害に遭われた方たちのことを思うときも胸が痛みます
そのことを決して忘れたわけではありません
小学生の時に読んだ漫画の強烈なイメージから続いている広島への想いが
今まで書いてきた文章になっています
不愉快に思われた方がいらっしゃったら、お詫び申し上げます
多くを語られ続けた街ヒロシマ
その街に訪れて思うこと
それは
「愛と平和」
それしかありません
ボスの唄を聴きながら見つめる原爆ドーム
「オレの夢は、コノ世界中から戦争がなくなることだ!」
ステージの度に叫んでいたボスの言葉が胸を締め付けます
ボスが唄う「イマジン」が染みてしょうがありません
次は家族で訪れようと思います
「広島へ・・・・VOL2」
今回は、コノ旅本来の目的である
「ヒロシマでナニが起きたのか?」
平和記念公園、原爆ドームと対面したときの気持ちを
綴ってゆきたいと思います
子供の頃に読んだ「はだしのゲン」
原爆という大量殺戮兵器の存在を知ってから数十年
反戦 反核 平和
様々なメッセージを持った作品たちと出会いました
断片的に心に植えつけられる感情
思いを語り続けている自分の姿があります
ソンナ自分と、ヒロシマへ行った事も無い自分がぶつかった時
「分かったような顔をするな!」と心の中で声が聞こえました
「ヒロシマへ行こう」
自分の中で漠然と思い続けた日々の中で決定的な事が起きました
映画化されたコノ作品の中の1ページに語られた言葉があります
ぜんたい
この街の人は
不自然だ
誰もあの事を言わない
いまだにわけが わからないのだ
わかっているのは「死ねばいい」と
誰かに思われたということ
思われたのに生き延びているということ
そしていちばん怖いのは
あれ以来
本当にそう思われても仕方のない
人間にじぶんがなってしまったことに
自分で時々
気づいてしまう
ことだ
横っ面をひっぱたかれた気がしました
戦争が引き起こした悲劇
普通に生きている人に、コンナ感情を起こさせてしまった現実
ソノ場所で生活していた人たちのやり場のない憤りを思うと胸が詰まります
「ヒロシマへ行こう」
広島行きが決定した瞬間でした
前置きが長くなりました
お好み村から平和通へ向かいました
地図を見ながら歩いている時に「チョット待てよ」と足を止めました
「このままだと、平和記念公園が先になってしまう」
西に向かう足を、北に方角を変えました
にぎやかなアーケード抜け、川が見えてきたときです
ソノ建物は、人々の喧騒とは別次元の佇まいで、静かに建っていました
原爆ドーム
思っていたより小さいことに驚きましたが
圧倒的な存在感を放ちながら、静かに63年前に起こったことを確認させてくれます
柵の回りをユックリと一回りし、川沿いのベンチでしばらく見つめあいました
中の瓦礫は当時のままなのかは、うかがい知れませんが
瓦礫一つ、壁一枚、ひしゃげた鉄筋1本までもが
ボクの心に何かを語りかけてくる気がして、1時間弱その場から離れられなくなりました
人々がひっきりなしに行き来する場所なのに
なんとも言えない静寂に満ちた場所
気持ちが引き締まるというか、チャラけられない空気感というか
写真を撮る誰もが、ピースサインをしていないことに
ほんの少し安心感を憶えたことも書き加えておきます
ひとまずコノ場所を後にし、平和記念公園へと腰をあげました・・・・
原爆死没者慰霊碑
TV、新聞で何度も目にした場所
コノ場所もまた、外の喧騒とは違う空気が流れている気がします
安らかに眠ってください 過ちは 繰返しませんから
コノ言葉の意味が、平和記念資料館を訪れた後では
重さが全く違ってきます
平和記念資料館
様々な世代、様々な国の人々が
ヒロシマでナニが起きたのかを確認しに来館していました
大量虐殺とハッキリ語っている原爆投下の事実
一瞬にして街を焼き尽くした兵器
今、自分が歩いてきた街が、瓦礫と死体の山になった事を見せ付けられる場所
本当に衝撃的でした
焼け焦げた衣服 両親が形見にと残した皮膚と爪 焼け焦げた弁当箱
あるコーナーでは、原爆の威力を示す、焼け焦げ、溶けた物が
ひな壇の上に、静かに陳列されていました
ソレまで、人々の生活の中にあったものたちが
一瞬にして焦げ、溶けてしまい、今では証人として置かれています
ボクはその場から身動きが出来なくなりました
何も言わず、語りかけてくる品々
溢れる涙の意味はわかりません
落とした人間に対する怒りではなく
心の中に、哀しみだけが湧き上がってきます
被爆地の模型を前に、外国人が通訳の人に爆心地を指差し
「グランド・ゼロはここか?」と聞いていました
このときだけは、心に違和感を感じたことは確かですが
外国の方たちも、日本人観光客の皆さんも
皆同じ表情で展示物に見入る姿は感動的でもあります
ミンナ平和がイイに決まってるんですから・・・・
8時15分をさしたモニュメントを、被爆した瓦礫が囲む
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は
人々がアマリ訪れていない、ひっそりとした空気に包まれていました
写真のモニュメントの真下に、慰霊のスペースがあり
自然光が涌いてくる水を照らしています
360°で展示されている被爆当時のヒロシマの写真に囲まれたコノスペース
また、しばらく身動きできずにソノ水を見つめ続けました
「みずを・・・」「水をください・・・」
やけどを負った体を引きずりながら無くなって逝った方々を思うと
ココでも哀しみの感情しか浮かんできません
平和の鐘を見つめ
本川小学校の小さなモニュメントを訪れた帰り道
ステキな風景に出会いました
別に何も原爆のことを話してないのかもしれませんが
思わずシャッターを押してしまいました
語り伝えること、心に刻んで生きてゆくこと
広島の方たちは、何も語りたくない人もいらっしゃるでしょう
勇気を持って語ってくれた方たちのおかげで
僕たちは当時のことを知ることができます
ソシテ、ソノ地で確認することも出来ます
被爆から63年、想像を絶する力で広島の方たちは復興してきました
現代
その悲惨な歴史を乗り越え、美しい街に変わった広島
原爆ドームから道一つ隔てた市民球場でカープの応援が出来る幸せ
外資系のブティックが立ち並ぶ街から数ブロック離れた場所で語られる被爆の記憶
その街で食べる美味しい料理の数々
広島の方たちが「当たり前にある風景」と語られる場所たちが
ボクの目を通して見ると、驚きと感動の連続なのです
いちいち悲しんでいたのでは前には進まないことはわかっています
でも、一瞬にして街を焼き尽くされた人々が過ごしてきた63年間を思うと
コノ街は特別な街に見えてしまうのです
日本中、世界中で
戦争の被害を受けた都市はたくさんあります
東京 名古屋 沖縄
様々な土地で被害に遭われた方たちのことを思うときも胸が痛みます
そのことを決して忘れたわけではありません
小学生の時に読んだ漫画の強烈なイメージから続いている広島への想いが
今まで書いてきた文章になっています
不愉快に思われた方がいらっしゃったら、お詫び申し上げます
多くを語られ続けた街ヒロシマ
その街に訪れて思うこと
それは
「愛と平和」
それしかありません
ボスの唄を聴きながら見つめる原爆ドーム
「オレの夢は、コノ世界中から戦争がなくなることだ!」
ステージの度に叫んでいたボスの言葉が胸を締め付けます
ボスが唄う「イマジン」が染みてしょうがありません
次は家族で訪れようと思います
>kotoriさん
niceアリガトウございます
再会を楽しみに!
>shoさん
niceアリガトウございます
訪れてホント良かったです
by 魚河岸おじさん (2008-09-01 18:06)
お子様も、父親のこの想いを感じてくれるといいですね。
by みなみー (2008-09-01 21:12)
>みなみーさん
こんにちは
そう願います!
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2008-09-03 15:15)
必ずしも映画を見たからというわけではありませんが、
私も一昨年、東京両国にある戦没者慰霊堂を訪れました。
併設して関東大震災と東京大空襲の資料を展示した平和祈念館があるんですけど、
広島と違って来館者は数名しかいませんでした。
そもそも日本の主要都市はほとんどが空襲にさらされたわけで、
我々は戦争の傷跡をもっと身近なものとして捉えるべきなのかもしれません。
魚河岸おじさんさんの文章を読んで感じたのは、
将来的にアメリカの大統領が広島や長崎を訪れるということが世界平和のためにはとても重要なんじゃないかということです。
オバマ大統領にはノーベル平和賞に恥じない行動を期待したいところです。
by ジャニスカ (2010-05-16 13:47)
>ジャニスカさん
こんにちは
そうなんですよね
空襲にさらされた都市や人々の事を
本当に知らなすぎるとおもいます
もっともっと勉強しなくてはと思う次第であります
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2010-05-20 14:07)