「路上のソリスト」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「路上のソリスト」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「路上のソリスト」

かつて、天才と呼ばれながら、イマは路上で暮らすチェリスト
ソンナ彼と偶然出会ったLAタイムズのコラムニスト
彼を追い続けることから始まる、二人の新しい人生
なくした物、なくしそうな者、ゼッタイになくせないもの
様々な想いが交差しながら物語りは進んでゆきます

静かなのに、激しいイメージも持っている作品でした
路上で生活しながらも神と音楽とLAを愛し続ける男の姿は
最初異様に見えるのですが、ドンドン愛しくなってゆきます
ジェイミー・フォックスの面目躍如な感じです
全てを無くしているのにも関わらず
音楽と共に生きている姿は、不思議な感動を呼びます

ソンナ彼と出会い、彼を救おうとするジャーナリストの姿も
現代社会の問題がキチンと映し出されています
愛する人を失う喪失感と、心から書きたいと思えない記事を書く日常が
チェリストとの出会いから劇的に変わってゆきます

自分の親切心が本当に、ソノ人にとっての親切なのか？
知らぬうちに人を、追い詰めたり、傷つけたりしていないか？
全ての人を愛したり、幸せには出来ない現実
思いのズレが修正できないジレンマ
数々のメッセージが胸を通り過ぎてゆきます
デモ、ソレだけなんです
想いが昇華されないんです
ソコがザンネンなんです
実話なので、しょうがないのですが
劇的な盛り上がりは、一切アリマセンでした
気になったのはソノくらいかな
オープニングから、久しぶりに画面に集中し続けられた作品でもあります