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「セントアンナの奇跡」 [DVD]

「本日の一本」

「セントアンナの奇跡」

一発の銃声から始まり
第二次大戦時のトスカーナ地方まで遡り
アメリカ軍黒人部隊と現地住民、ソシテ、ナチスドイツ軍たちの
自国語で綴られる一つの奇跡の物語
スパイク・リー監督が描く戦争映画は
ヤハリ一筋縄では行かない作品でした

何故?殺されなければならなかったのか?
ソコから始まる物語は、クルクルと表情を変えて
サスペンスから、人間の本質に迫る物語になってゆきます

差別を受けても、母国のために戦い続けるバッファローソルジャーたちの姿
仲間だと思っていたドイツに攻撃されるイタリアの市民たち
戦争と言う狂気を体現し続けるドイツ軍
三者三様のエピソードを絡め
監督が追い続けているであろうテーマだと思う
「人種差別」「神」「愛」を
長い上映時間の中に、コレでもかと
詰め込んでいる作品だと思います

前記の通り、題材が満載なために、話がドンドン複雑になってゆきます
特徴ある俳優さんたちではないため
チョッとでも気を抜くと、物語に置いて行かれる危険性がある作品だと思います
ソコで良し悪しが圧倒的に分かれてしまう作品ではないでしょうか
ボク自身は、ファンタジー的な要素も含め
最悪な状況でも、女を取り合うエピソードなど
迷っているけど、監督らしい作品に仕上がっていて楽しめました

残酷なシーンと心休まるシーンの繰り返しが
戦争と言う狂気を描く時に、どれほど必要なのかはわかりませんが
今回は、もう少し絞って描いても、監督の言いたいことは伝わったのではないでしょうか
先日も書きましたが
新しい世代や才能が描き出し始めた戦争映画
何十年も前の争いから、現代の争いまで
ソノ時代を生きていた、一人一人の戦争を描く時代になった現代
リアルさとか、イメージとかを飛び越えた
心に訴えてくる作品の出現が訴える平和への想い
しっかりと受け止める必要があると思います


セントアンナの奇跡 プレミアム・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



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魚河岸おじさん

>モッズパンツさん
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2010-08-08 11:46) 

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