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「ヒアアフター」 [映画(劇場)]

「本日の1本」

「ヒアアフター」


シバラク劇場から足が遠のいていましたが
シネマメンバーズのポイントをソロソロつかってしまおうと思いまして
立て続けに2本も見てしまいました
久し振りの大画面で見る映画
堪能しました



先ずはイーストウッド監督がスピルバーグと手を組んで製作したコノ作品

「死」と向かい合うことになった異なる国の三人
彼らが「生」と向き合うまでの過程を綴った物語です

死者と繋がることができる男
死後の世界を見てしまった女
大切な兄弟を失ってしまった少年

様々な「死」に直面した彼らを
監督は相変わらずユックリとした演出で
丁寧に描いてゆきます

ソレは好奇心などではなく
それぞれが抱える苦痛(悩み)を見る側にシッカリと訴えかけ
誰もが一度は考えたり、悩んだりした
「死とは?」を考えさせてくれる作品です

死との対面から生きることを模索して行く3人
明るいところはなく、常に重い空気が漂い続ける129分間
最後に希望が見えるラストシークエンスを除けば
ホントウに重たい作品だと思います
なのに
物語に引き込まれてゆくのは、数々の名作を生み出している
御大イーストウッド監督だからなのでしょうか
各エピソードを丁寧に描きすぎたゆえに
物語が一つになるところからが足早になってしまったのがオシイですが
監督が見つめる人への限りない愛情はコノ作品からも感じることができました
傑作ではないですが、心に残る作品だと思います

デスが
最後に一言だけ
冒頭の津波のシーンなんですが
ココだけは、ナゼかスピルバーグ印満載になってしまったことがザンネンでした
CGに頼るのはイイのですが
コレでもかと死んでゆく人たちを見せ続ける画面は
ボクにはいらないと思われました
パニック・ムービーではないのですから
柱と車に挟まれて亡くなる方や、電線に感電してしまう方の映像は
死をテーマにしているコノ作品でも必要ないでしょう
ソコだけが気になった作品です

爽やかな涙は流せませんが
心に何かは残してくれる作品です





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