「３時１０分、決断のとき」

「本日の１本」

「３時１０分、決断のとき」



強盗団のリーダーを、護送用の列車に乗せる仕事を受けた牧場主
様々な思惑が交差し、列車の到着が迫ってきます・・・・


ナゼ西部劇なのか？
ナゼ豪華なキャストなのか？

多くの疑問が鑑賞前にはありましたが
鑑賞後は、なるほどナットクの出来でした

暗い感じで始まり、何度かのドキドキな展開の後
緊張感溢れるラストまでもって行く監督の手腕と
善悪だけでは終わらない原作のスバラシサが際立った作品でした
１９５７年に公開されたオリジナルは未見ですが
悪人なのに思慮深く、人の道を語りながら残酷な頭目を
ドンナ形で演出したのか見てみたくなりました
ソレぐらい今回のラッセル・クロウの演技はスバラシイのです

善悪だけでは語れない世の中は、いつの時代も変わらない
ソノ中でもがきながら生きてゆく人々の姿
設定が西部劇なだけで、描かれている人たちは、現代とチットも変わらない
藤沢周平シリーズにも言える最近の時代劇と共に
一筋縄では行かない作品です