「スケアクロウ」

「本日の１本」

「スケアクロウ」


怒涛のＧＷ終了
仕事と「黒石温湯こけし」に明け暮れた一週間でした

疲労感漂う体が求めている作品は
イガイにも、名作と呼ばれている物語でした

ジーン・ハックマン　アル・パチーノが魅せるロードムービー
名前は知っていても初見だったのがビックリです




６年間の服役を終えた男
五年間の船乗り生活を終えた男

風吹きすさぶ荒野で出会った二人
洗車業を開業する夢
未だ見ぬ子供に会う夢
それぞれの想いを胸に、２人の旅は始まります

何処までも続く道を挟み対峙する２人を追い続けるカメラ
ココで一気に引き込まれました
ソコからは、２人の見事な演技に心奪われ
アッというまにエンドロールを迎えてしまいました

喧嘩っ早くて神経質なマックス
人懐っこくて、陽気なライオン

一本のマッチが取り持った２人の友情は
道中細かなところで見え隠れします
それぞれのエピソードが、見事に物語を作りながら
見事なラストへと導いていってくれます
病んでいるけれども、若いボクがあこがれていた
アメリカの姿がソコにはありました

ダイナー　バー　田舎町のショッピングセンター
工場地帯　貨物列車　ファストフードを囲む食卓

当時の日本にはない世界が広がっていました
疲れきっているアメリカが映っていました
ソレを見れただけでも、現在コノ作品に出会えたことは貴重だと思います
こねくり回さず、役者の力と演出力で見せる小さな物語
大好きです

アドリブなのか？脚本どおりなのか？
２人の演技の応酬は圧巻です
未見の方は
ゼヒご覧下さい