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「闇の列車、光の旅」 [DVD]

「本日の1本」

「闇の列車、光の旅」

公開当時の評判は聞いていました
劇場に足を運べずに見逃していた作品
久し振りに
ホントウに久し振りに、何もない休市前の夕暮時に見始めましたが
恐ろしく衝撃的な作品でした



イマいる場所では何も見えない少女
イマいる場所を失った青年
2人が出会った場所は、不法入国者がひしめく列車の屋根でした


想像していたオープニングではアリマセンでした


貧しい人たちがひしめく街を映し続けるカメラ
ギャングの姿を追い続け、物語が見えてきません
突如、展開が変わり、国境を越える話が浮き上がってきます

列車を待つターミナルから動き出す物語は
ナカナカ先へは進みません
ココのじらし方が、国を超えることの困難さを浮き彫りにしてゆきます
二つの物語が交差してからのスピード感
監督の緩急のつけ方が緊張感を倍増してゆきます
単調な話になりがちな列車移動の道行きを
時には止まり、時には降りたり、時には犠牲者が出たりと
片時も目が離せなくなります
ホントウにウマイ作り方だと思います

未来を見つめる少女
未来が見えない青年

決して明るくない、先が見えない危険な旅は
国境越えでクライマックスを迎えます

きれいに整備された、アメリカの街をさまよう少女がすがる、未だ見ぬ家族の声
そこで見せる彼女の笑顔の先にある生活は・・・・・

そこで突然終わる物語は
「百万円と苦虫女」に通じるものがあると思います
女性の笑顔が物語る、先を想像させる演出
女優と監督の奇跡が生まれる瞬間を、コノ作品でも見せ付けられました






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