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「ガルシアの首」 [WOWOW]

「本日の一本」

「ガルシアの首」

ヒマなハズの2月
どういうわけだか2週間休みなしの日々が続いております
デモね
ソンなに遅く帰っているわけではないので
WOWOWの夕方から放送されている「映画通が選ぶ発掘作品(だったかな?)」の
再放送を、録画も含めて見ることができております

ウディ・アレン特集も然ることながら
コノ特集もナカナカの作品がラインナップされていますよ
先日は「ガルシアの首」
平日の夕方に放送してイイのかは別として
タップリと楽しませていただきました



名匠サム・ペキンパー
バイオレンス作品で名を馳せた監督ですよね
名作「ワイルド・バンチ」を始めとした
男臭い作品を数多く発表している中からチョイスされた今作
改めて見直しても傑作としか言い様がありません

メキシコの大地主の娘を孕ませてしまった男「ガルシア」
地主は彼の事を探すように命令を出します
生死は問わず、首だけでもOK
賞金がかかった人探しは、思わぬ方向へと進んでゆきます

ガルシアを知っている、落ちぶれたピアノ弾きのベニー
彼がガルシアに合うまでの前半は
比較的会話劇のような展開で、ユックリと進んでゆきます
ガルシアの死亡が確認され、墓を掘り起こしてから始まる
後半の首の取り合い劇は、ギアが入ったかのように
物語のテンポがイッキにアガります

監督が誰にも主導権を渡さず、自分で編集したカット割はサスガです
「ワイルドバンチ」で見せた怒涛の銃撃シーンとは異なり
ワンショットの重さが、ひとりひとりの命の重さと重なり
見事なまでの映像に仕上がっています

ハエ」がたかる首と始まるロードムービーは一風変わってはいますが
粋な会話と、凄惨な銃撃シーンのシンクロが心地よく
コノ感じを、イマ出せるのはタランティーノ監督ぐらいではないでしょうかね
見事なバディムービーにもなっています

ひとりの権力者のワガママで始まった、哀しい殺人の連鎖

潔いラストシーンが終わると
胸に残るのは喪失感だけなんですが
不思議と嫌な気分ではないのが
コノ作品の魅了かもしれません


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