「音のいない世界で」

「番外編」

「音のいない世界で」

2013.4.10
48歳になりました
子供の頃の大人は、モット大人な感じがしていました
イマの自分は、ほとんどガキですね
反省しても過去は変わりません
コノ先の人生をキチンと生きてゆきたいと思います。

さて
ほっぽらかしにしていた松さんのコーナー
個人的な状況で、観劇に行けない状態が続いているんですが
メディアのおかげで、彼女の舞台を茶の間で観られる機会が増えております
単発的ですが
撮り貯めしている舞台を少しずつ見ていこうかなと思っています




長塚圭史作　演出

子供も大人も楽しめる舞台を制作した国立劇場
非常に楽しみにしておりました
ソレはホントに期待以上の演目でした

貧しい夫婦の家から盗まれた蓄音機
ソノ事件から始まる音のいなくなった世界で繰り広げられる物語
1時間25分の中に想像力を掻き立てられる話が満載で
ピュアな心で観ることができる子供たちには
トテモ意味合いの深い作品になるんじゃないでしょうか

音がいなくなった世界

鳥は鳴くのを忘れ
人々は歌を忘れてしまった世界

何かに引き込まれるかのように無くなってしまった「何か」を探す夫婦
「何か」が見つかった時に歌われる歌
多くを語らずに進む物語は
無くなったものへの絶望感や哀しさを描きながら
観ているもの全ての人の心の中で新しい物語に変わってゆく感じがしました
当たり前にあるものが無くなる
普遍的なテーマが語られるんです
ソレは音であったり、平和であったり、愛であったり、ご飯であったり
観客それぞれが当てはめるものを想像すればイイ作風になっていると思います
ココがウマいなぁ～と感じたポイントでした
観るたびに、ソノ時の感情がダイレクトに反応する作品だと思います

女神松さんは相変わらずステキな佇まいです
愛らしい妻から、酔っぱらいの羊飼いまで
声とアクションで演じ分けてます
ボクが彼女の舞台でのダイスキな演技である
慈愛に満ちた表情で語りかける演技もキチンと織り込まれていまして
充分に満足のいく舞台でした。
ステキです・・・

NHKオンデマンドで見れるかは分かりませんが
機会があればゼヒご覧いただきたい作品です