「血と骨」

「本日の一本」

「血と骨」

元旦、飲みっぱなしの深夜、寝ようと思っていたところに
とんでもないヘビー級の作品が放送されていました。
酔いも吹っ飛ぶようなしっかりと作りこまれた作品に酔いもさめ
完全にノックアウトされてしまいました。

怪物と呼ばれた在日朝鮮人の男とその家族の物語
何年も前に読んだ小説の映画化ですが、原作を読んだ時の衝撃より
ある程度距離を置いた撮影で見せられる一つの家族の物語
考えることが多すぎる作品でした。

家族の団欒や笑顔がほとんど出てこない物語
力で押さえつけようとする男達、
そんな暴力に耐えながら強く生きる女達
様々な欲望を圧倒的なリアリティを持った映像で見せてくれます。
俳優さんたちの演技も素晴らしく、映画らしい映画を楽しみました。

今日は伯母の卒寿のお祝いが開かれます。
我が一族久しぶりの再会が予定されております。
お金や血縁に凄まじい執着心を持つ映画の主人公「金俊平」の人生を見せ付けられた翌日
自分の血の確認をする事は、良いことかもしれません

血と骨 通常版

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2005/04/06
• メディア: DVD