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「NODA MAP 雁作 罪と罰」 [松さん]

「番外編」

「NODA MAP 贋作 罪と罰」

何とか手に入れることが出来たチケットを握り締め
我が女神(しつこい?)である、「松たか子」さんの舞台を観てきました。

「理想や信念のためなら、一線(殺人、犯罪)を越えても良いのか?」
幕末を舞台に殺人を犯してしまった一人の塾生を中心に物語は展開します。

ひし形の舞台は劇場のほぼ中央に設置されていて
ほとんどセットを使わず、着替え以外役者さんは舞台下で待機しながら効果音などで参加する
串田和美さんの「コーカサスの白墨の輪」と同じ演出で、観るほうも緊張します。

野田さんの舞台のスピード感はやはりハンパじゃなく
まだ、4作品しか観たことのないボクは前半流れに乗るまで苦労しました。
早口のセリフの中に光る胸に突き刺さる素晴らしい言葉を見つけるたびに
「やっぱり、観にきてよかったな」と感じさせてくれます。

「理想」を語るだけで何もしない人、何だか分からず「理想」に飲み込まれる人
「理想」に酔い、しだいに狂気の道をたどる人
「理想」を信じて、国を時代を憂い本気で立ち向かう人
そして、「理想」の名の下に平気で殺人を犯してしまう人々・・・・
何が正しく、何が間違いなのか?
「意味のある死」「意味のある殺人」訳が分からない論理
永遠のテーマであるこの問題を自問自答しながら
見つからない答えを探してこれからも、様々な作品と出会うことでしょう。
「オイル」も深いと思いましたが、この作品はとてつもなく深くて重い舞台でした。

最後に松さんですが、相変わらず「凛々しい」立ち姿でした。
役のためでしょうが、眼力がいつにも増して鋭く引き込まれます。
最後に見つけた大切な事(人)を語る彼女の姿は素晴らしく
この人は舞台がやはり一番似合うと再確認しました。
次回は「メタル・マクベス」に出演するとの事、
いのうえひでのりさんの舞台でどんな彼女が観れるのか今から楽しみです。


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goinkyonosora

野田さんの舞台は、夢の遊民社からずっとみています。
串田さんのも自由劇場からずっと好きです。
この舞台よかったんですね、うらやましい♪
チケット取り損ねたので(--;
by goinkyonosora (2006-01-25 16:42) 

魚河岸おじさん

>おぺさん
演劇はあまり詳しくは無いのですが、
串田さんの舞台は昔から好きで良く観ていました。
最近はWOWOWでも色んな舞台を放送するので楽しんでいます。
松さんの公演はゼッタイに行ってますけどね(笑)
niceアリガトウございます。
by 魚河岸おじさん (2006-01-27 16:27) 

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