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「あなたを忘れない」 [映画(劇場)]

「本日の一本」

「あなたを忘れない」

2001年1月26日
JR新大久保駅で起きた人身事故
ホームから転落した男性を救おうとして命を落とした2人の男性
コノ作品はそのうちの一人、韓国からの留学生だった
イ・スヒョンさんの短い生涯を、日本で出会ったかけがえのない女性との思い出と絡め
とても真っ直ぐに描いてくれています

最初に書かせていただきます
お世辞にも良く出来た作品ではありません
なのに、妙に心に残る不思議な作品でした
自分の熱い気持ちを抑えられない若者の姿を通して
サラリとですが日韓の根深い問題もキチンと語り
人と人、国と国、どうすれば分かり合えるのかということを
伝えようとする意思がハッキリと伝わってきたことが、心に残る理由かもしれません

日本に良い印象を持っていないのに、息子を日本に送った彼の父親の気持ち
韓国に良い印象を持っていないのに、韓国人と愛を育む娘の姿を見守る父親の気持ち
ドコまでが本当の話かは分かりませんが、ウソだろ~とツッコミを入れたくなる寸前で
とどめることが出来たのは、話にリアリティがあったからだと思います
語らずに分かり合う親子、いがみ合い分かり合う父娘
両極端な父親像の後ろに見える愛情が素晴らしかったです
竹中さんは相変わらず、やりすぎの感じでしたけどね(笑)

コノ事件の後
彼の両親が起こした行動が、後に大きなアクションまで起こす奇跡
そして、天皇皇后両陛下がコノ作品をご覧になった事も含めて
一人の勇気ある若者の魂が、未だ輝いていることに拍手を送りたいと思います
コノ作品のチケットくれた、気の置けない友人にカンシャします


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コメント 2

DINON

誤解されてたらと思い、一つコメントさせていただきます。

あの映画は99%フィクションです。
実話(事実)とは全然違います。

唯一あってるのは「李秀賢さんが助ける為に命を落とした」の一点だけ。

同時に助けに飛び込んで死んだ関根さん(日本人カメラマン)の存在が“なかった事”になっています。
主人公も実際の李さんとは全くの別人、恋人も韓国人です。
その他諸々の設定も家族も事情も全てフィクションです。

・ホームには人は殆どいなかった(新大久保駅はラッシュ時以外駅員がいない。
・タクシーにぶつかった事件はあったけど、倒れたイさんを車から出てきた客が抱き起こしてくれた。警察で調書もとった。イさんは酒を飲んでいたので言い分を聞いてもらえなかったから悔しがっていたけど、差別用語など受けていない。
・日本が嫌になったんじゃなく単なる正月帰省。
・電車が来るまで7秒も無い。
・イさんは電車の前に立ったのではなくホームのすぐ下にいた。
・顔がめちゃくちゃに潰れていたけど、体はきれいだった。(要するに最期の7秒間、向かってくる電車に両腕を突き出し、止まるようにと懸命な合図を送り続けたのは完全にウソ)

こうして誤解され、関根さんの存在が軽んじられ、差別感が捏造されていくのが映画なんかより余程切ないので、僭越ながら書かせていただきました。
by DINON (2007-02-28 17:03) 

魚河岸おじさん

>DINONさん
始めまして
ご指摘アリガトウございます
事実を知らず、作品のみで書いた感想に不快な思いをされたのであれば
お詫びしなければなりません、スイマセンでした
勇気ある行動で命を落とされた2人の男性の事は
コレから先も心に留めて行きたいと思っております
全てが事実とは思ってはおりませんでしたが
ココまでフィクションだとも思っておりませんでした
だからと言って作品に怒りを覚えるのではなく
二人の男性のスバラシイ勇気と行動力を今一度確認する事を忘れずに
今後コノ作品を見る友人に事実を伝えてゆこうと思います
重ね重ねご指摘カンシャいたします
by 魚河岸おじさん (2007-03-02 19:07) 

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