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「ひばり~松さんレポート~」 [松さん]

「番外編」

「ひばり~松さんレポート~」

ジャンヌ・ダルク
あまりにも有名な人物
様々な形で上演、上映された彼女の一生を
蜷川さんの演出、そして松さんがヒロインを務める事の期待を胸に
今年初めてのシアターコクーンへ・・・・

十字架が見守るステージは何もなく、まるでリングのようでした
素顔の役者さんたちが集まりだし、心地よい緊張感が舞台に充満した時に
その舞台は始まりました

一人の女性を裁く裁判劇
登場人物は皆舞台に居続けます
証言や弁論の合間に彼女の半生を再現し演じるという二重構造の中
言葉の格闘技とでもいいましょうか
一日の許容範囲を超えた沢山の言葉がボクの頭に飛び込んできます
フランスの歴史、宗教とは、人間愛、裏切り、
そんな言葉のせめぎあいの中から、一人の純粋な心が
物凄く綺麗に浮かび上がってくる舞台でした

物凄くシンプルな衣装の松さんは
一人優しい眼差しで遠くを見つめ開演の準備をしていました
囚われの身から始まる長い長い論争劇を演じる前の姿
髪を短く切り、少年のような佇まいは、いつもの凛とした感じとは違って見えました

大きな男達と論戦を繰広げる彼女の姿
コレがもう、観ているのも辛くなるくらい徹底的に痛めつけられてゆきます
そんな、物凄く力を使う論争を彼女は
時には純粋に、時には女(少女)のずるさを見せ、一人一人を説き伏せてゆきます
シンプルな舞台だからこそ浮かび上がる彼女の確かな演技力
表情、声の質だけであっという間に場面が変る見事さ
マタ彼女の底力を見せ付けられた感じです

悲劇で終わらせない結末
ジャンヌが一番輝いていた時の姿で幕を閉じる時の松さんの姿
一瞬誰だかわからないくらい顔が変っていました
コノ場面だけはいつもの凛とした松さんでした

悲しみを全身で表現させたら天下一の松さん
コノ舞台でそこの部分を極力押さえている感じにも見えました
苦悶の表情ではなく、神の名の下、全ての人を愛する人物の限りなく優しい表情
ココがとても強調されていたと思います
小さな体を大きく見せるのではなく
内面の大きさを見事に演じてくれた松さん
今回も大満足の舞台でした


美しすぎます・・・・


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コメント 4

ひいらぎ

松さん、素敵だったみたいですねー!(笑)
芝居って、なかなかどれを見に行こうか決めかねるので(高いしー^^;)、
私も今度は、松さん狙いで!!
by ひいらぎ (2007-02-25 21:13) 

魚河岸おじさん

>ひいらぎさん
こんばんは
ボクもたくさん観ている方ではないので
生意気なことは書けません
もっぱらWOWOW鑑賞です
松さんは夏にツアーがあるので
暫くお芝居はお休みかもしれません
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2007-02-27 22:48) 

松さん、朝日舞台芸術賞おめでとうございます。
魚河岸おじさんの応援の賜物ですね(笑)!
by (2008-01-08 17:28) 

魚河岸おじさん

>ERUNさん
こんにちは
ソノ通りです(笑)
いろんな事を含め、近々松さん特集で記事を書こうと思っております
by 魚河岸おじさん (2008-01-09 15:18) 

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