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「サウスバウンド」 [DVD]

「本日の一本」

「サウスバウンド」

過激派でアナーキスト(?)な父
ソンナ夫を見守る一本筋が通った母
近頃では見かけない大人の両親を持つ3人の子供たち
都会の生活、現代の生活、ウソだらけの生活に嫌気がさした両親は
子供たちを連れて、夫の故郷でもある西表島へ引っ越します
理想の生活が始まったと思った矢先
またもや都会のルール、現代の大人の世界が、上原一家に降りかかります
ソコで見せた両親の戦う姿は、子供たち(日本人)にどのように映ったのでしょうか?

またもや、原作を読んでいない作品です
森田監督となれば、原作を読まないほうが楽しめそうなので
ソコのところは一安心かもしれません(笑)
相変わらず、感情を無理やり入れなくしたような子供たちの演技
それに反して、豊川サン演じる父、一郎のありえない存在感溢れる演技
そして、天海祐希サン演じる母、さくらの凛とした美しさ
ありえない話を、ありえないままで終わらせた監督の仕事
トテモ楽しく、バカバカしく、そして、心の隅に一郎サンの言葉を刻み込んで
見終わることが出来ました

田舎暮らし(南の国から)を題材にしていながら
現代社会のオカシな部分を終始詰め込み
西表に来た子供たちが笑顔と大きな声を取り戻したように
コノ家族に巻き込まれた大人たちは、自分たちの恥ずかしい世界観と向き合い
元に戻る人、そのまま開き直る人と、様々な姿を見せてくれます
長男の担任の先生が学校で起きた不正を知り
彼に謝りながらも、どうすることも出来ない自分の弱さを語る場面
松山ケンイチ演じる巡査が納得できないまま両親逮捕に加わる場面
物々交換や困ったときはミンナで助け合う精神で
当たり前のように暮らしている西表島の人々の姿
都会の義務教育とは全く違うと、真っ直ぐに語りかける校長先生の姿
森田ワールドでもある、体温を感じない世界の中から
本当にタクサンの問題提起が溢れてきます

「人間本来の姿」と見た人誰もが思う島での生活
幻であっても、ソレに近づこうとする人たちの姿は
ドンナ家族構成や過去であっても、感動させられます
文明に背を向けて生活することは決して出来ないことですが
コノ家族の姿を見ていると、うらやましくなってきます
「孤独を恐れるな!誰かがきっと見ていてくれる」
と長男に語る父の真っ直ぐな視線
ソンナ所にコノ作品のポイントが隠されているのではないでしょうか


サウスバウンド スペシャル・エディション

サウスバウンド スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD



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コメント 4

**feeling**

見たいので、見た後に読もうかな~♪
by **feeling** (2008-04-29 13:04) 

魚河岸おじさん

>**feeling**さん
こんばんは
ビミョ~な作品かもしれませんが
ボクは楽しめました
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2008-04-30 18:59) 

おぺ

原作者が好きで、またもや読んでしまいましたが借りてみます!
by おぺ (2008-05-14 13:57) 

魚河岸おじさん

>おぺさん
原作読んで見る、森田作品
気になるところです
感想楽しみにしております
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2008-05-15 18:22) 

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