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「サラエボの花」 [DVD]

「本日の一本」

「サラエボの花」

ボスニア紛争後の首都サラエボ
母と娘で暮らしている親子がいます
亡き父は英雄だと信じている娘
紛争の話しを避け、必死で働いている母
生きることの辛い現実が二人に降りかかる毎日
母は娘のために、生きようと・・・・
ソンナ母を娘は時に疎ましく思い、時に愛しく思う日々
二人は必死で生きてゆきます・・・・

辛い過去を飲み込んで生きている母に
射し込んで来る優しい光と暗い場所からの誘惑
女性一人が生きてゆくには辛すぎる環境
お金以外の愛情を受け入れる事が出来ない彼女にも
感情の変化が訪れます
大きな演出などせず、日々を追い続ける物語が
ソコからの30分間は、非常にスリリングな物語に変わります
紛争、雇用難、保障制度、女性が受ける残酷な仕打ち
再現シーンも流血も映さずに
時折挟み込まれるカットと、女性の独白のみで
紛争の悲惨な現実が浮き彫りにされてゆきます・・・

生まれた場所で生きるしか選択肢がない人々
それぞれが受け止めている現実と折り合いをつける方法
愛する事、夢見ること、戦うこと
それぞれが持つ生き方の中で、親子が分かり合えるシーンを
さりげなく映し出すラストの映像
決して安心な未来ではないのですが
少しだけ希望が持てる親子の姿は、感動的です・・・・


サラエボの花

サラエボの花

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD



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コメント 2

Sho

とても苦しそうな映画だけど、やはり見たいと思いました。
母と娘、辛い記憶、配偶者を持たずに生きる、仕事をする・・・etc.
とてもたくさんのことが、つまっているように感じます。
by Sho (2008-06-18 00:39) 

魚河岸おじさん

>shoさん
こんにちは
なんでもない日常に潜む苦しみ
直接的な映像がない分だけ
心に響くものがある作品です
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2008-06-18 14:36) 

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