「Sweet Rain 死神の精度」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「Sweet Rain 死神の精度」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「Sweet Ｒain　死神の精度」

人の死が決定したとき、ソノ７日前に現れる死神
彼らの仕事は、ソノ人の行動を観察し
「実行（死）」か「見送り（生）」を判断することです
千葉と名乗る死神は、ミュージックをこよなく愛し
人間の行動や言動を、あまり理解しない神様です
新しい死の予定者として選ばれたＯＬに出会ってから
イツも実行ばかり判定していた千葉の心に変化が見られるようになります・・・・

一人の女性と出会ってから、３世代へと続く死神と人間の物語
伊坂幸太郎のベストセラー小説が原作なだけあって
お話の展開は、先が読めてしまいながらも
「コレは小説だったら面白いだろうな」と思いながら見ていました
単純なようで、カナリ複雑に入り組んでいたであろう原作に対して
潔いくらい、時間軸と説明を省略した編集が逆に面白く
何だかんだ言いながらも、最後までケッコウ楽しんで見ることが出来ました

人生を悲観して生きてるＯＬが辿る第２の人生
ソコに絡んでくる死神の千葉
使い古された展開ながら、情や業といった
日本人特有の感情を織り込ませながら流れてゆく物語
その場その場の粋な計らいに、胸をスカッとさせながら向かうラストのエピソード
ココの部分だけチョット「おやっ」っと思ってしまいました
話が繋がるはずなのに、キャラクターがガラッと変わってしまっていて
ソコの部分の違和感だけが拭い去れない
非常にザンネンな結果になってしまいました
しかし
人間の感情を理解していなかった死神が
人の気持ちを理解した時に見えた景色を映し出すラストシーンは
ホント、映画ならではの爽快感溢れるエンディングでした
出ている役者さんたちも、上手い方たちばかりなので
ソノ部分では安心感もあり
コノ作品も、軽い感じで見ていただいてもＯＫな作品だと思いました
「号泣」よりも「爽快感」が先行する人間ドラマ
機会があればご覧下さい