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「戦場でワルツを」 [DVD]

「本日の1本」

「戦場でワルツを」

監督自身の実体験を描いたノンフィクションのアニメ映画は
抜けてしまった軍隊にいた時の記憶を取り戻してゆくうちに
1982年に起きたサブラ・シャティーラ大虐殺と呼ばれる事件(と言う言い方が正しいのか?)に向かってゆきます

レバノン内戦
分かっているようで何もわかっていなかった情勢
アニメと言う手法で描かれる中東の歴史は
世界中の人々に問題提起をしたことも含め
「ソコで何が行われたのか?」
「ソコで自分は何をしたのか?」
心のソコに沈めた記憶と向き合うことに決めた監督の姿(物語)は
見るものの心を揺さぶり、人間の非道さをまざまざと見せ付けてきます
アニメーションと言う非現実的な手法で描かれて終わるのかと思った時に映し出される
ラストの映像の衝撃さは、言葉を失うほどのものでした

最悪の状況を経験した人たちが、生き続けるために取った「封印」と言う行動
語りたくないと言う考えは、充分に納得できます
「ヒロシマ ナガサキ」などの作品のように
語りたくないことを、次の世代の為にあえて語り継ぐ勇気ある行動を前にして
伝えられたボクたちは、ナニを思い、どう行動してゆくかに尽きると思います
世界中で起きている「紛争 戦争 虐殺 差別 暴力」に対して
知らぬ存ぜずを決め込まないで
知った上でナニが出来るのか?を考えてゆくことだと思います
自分の足元もキチンと出来ないボクですが
知ることで、少しでも出来る何かを探してゆきたいと思う作品に
マタ出会うことが出来ました

「おくりびと」とアカデミー賞を争った作品と言う話題がなければ
公開も危ぶまれていたとは・・・・・





戦場でワルツを 完全版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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non_0101

こんばんは。
ラストの映像はショックでした(T_T)
あまりにもショックで… でも観るべき作品でした☆
by non_0101 (2010-05-29 00:17) 

魚河岸おじさん

>non_0101さん
おはようございます
アニメからの展開は衝撃ですよね
人間の愚かさと恐ろしさを見せ付けられる作品です
niceアリガトウございます

>モッズパンツさん
niceアリガトウございます

by 魚河岸おじさん (2010-05-30 05:54) 

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