「ソラニン」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「ソラニン」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「ソラニン」

宮崎あおいチャンがムスタングを抱え、汗だくでマイクに向かう写真
コレだけでロックおじさんは期待してしまいます
漫画が原作らしいコノ作品
未読のまま鑑賞することに・・・・・

スキです！コノ作品！

バンド活動、音楽で食ってゆく
甘くない将来の選択を題材に描かれた青春群像劇
分かりやすい設定だからこそ、お決まりになる怖さがある物語は
期待以上の作品に仕上がっていました

夢に向かう若者、夢を模索する若者、夢を追い続ける人を見守る若者、夢を諦めようとする若者
成長してゆくこと、老いてゆくこと、現実を受け入れなければならないこと
誰もが多かれ少なかれ感じた若い頃の想い
キレイすぎる展開ながらも、違和感なく受け入れられたのは
役者さんたちの演技と、監督の演出があったからだと思います
現実を受け入れる事の悲しさ
一足先に現実を受け入れたことで、愛する人に夢を追い続ける事を託した主人公
託された恋人の心の葛藤や、情けない日常への憤り
ソレを見守るメンバーや友人たち、それぞれの心情が
忘れてしまったのか、マダマダ甘々な人生を送っているからなのか
スゥ～っと心に染みてきました・・・・

ソシテ
コレだけは書かなくては

あおいチャンがサイコーにキュートでした！

幼い頃から映画女優の道を歩み、影のある役が多かった初期の作品から
最近の幅広い演技が垣間見れる作品たちの中でも
コノ作品で見れる彼女の姿は、ホントウにステキです
等身大なんて言葉で語られることがないように祈りますが
実年齢に近い若者の姿をシッカリと演じていると思います
彼と過ごすアパートでの生活のシーンで見られる彼女の姿は
イマ過ごしている時間への愛おしさが、辛いときも楽しいときも含めて
抑えているのか、地なのか分からないほど自然に浮かび上がってきます
ギターを始めるまでの多くのシーンは彼女のためにあると言ってもイイと思います
反面
大切な人を失い、彼の意思を継ぎバンドを始めることになってからは
アマリ印象に残るシーンが少ないのがチョッと気になります
ソシテ迎えるライブシーン
決して上手ではないのですが突き刺さってきます
曲のエンディングを映し出すシーンがあるんですが
片足をあげ、曲が終わった時に見せるベースとのアイコンタクトでの笑顔は
演技ではなく、演奏することの楽しさにあふれているステキな笑顔です
ソコから繋がるクライマックス
がむしゃらに、全身全霊を込めて歌う姿
何度も書きますが、決して上手ではアリマセンが
音楽への愛にあふれていると思います
カラオケではなく、自分たちで自分たちの愛する音楽をプレイする喜びに満ちた
ホントウにステキなシーンです
ソンナシーンを演じたあおいチャン
アル意味カッコよかったですよ！

薄っぺらい青春映画かもしれませんが
ボクはスキです