「月に囚われた男」

「本日の一本」

「月に囚われた男」


秋らしくなってきましたね
朝夕の気持ちヨイ乾いた風を受けながら自転車を走らせると
「今年もアト3ヶ月あまりだなぁ」なんて思いながら
河岸が最も活気付く季節に気合が入る今日この頃です

光ＴＶの番組がレンタル店のスピードに追いつきつつあるのがウレシイ我が家
見たかった作品がスグ見れるシアワセに浸りながら
秋の夜長ではないんですが、作品をジックリ楽しませてもらいました


エネルギー不足の地球
新たな資源を求めて人間は月へと向かいました
資源を掘削するのは、一人の人間とコンピューターの相棒
ソシテ、ひたすら働き続ける機械たち
3年の契約期間が終了する主人公の前に
自分とそっくりな男が現れました・・・・・

「第9地区」といい
最近のＳＦ作品には、新たな魅力が出てきたんではないでしょうか
コノ作品も、限られた条件の中で、最高の作品が出来上がったと思います

一人で過ごす過酷さと恐怖（狂気）
多くの作品が描いてきた題材なんですが
コノ作品は、マタ違ったアプローチで見る者の心を捉えます
イイ意味で期待を裏切る展開で最後まで緊張感が途切れませんでした

相棒のコンピュータとのやり取り
旧作品にある、反乱や自己の目覚めなんかで物語が進むかと思いきや
泣けるほど人間的な相棒に変貌するキャラクターにグッときました
ネタバレになりますが、クローン人間という設定もツボでしたね
低予算を逆手に取った演出
同じ人間なのに、体調や性格などで観客にも分かりやすくし
見る側を混乱させない親切な設定は好感が持てます
ドンナ施設なのか、ドンナ生活をしているのか
限りなく削ぎ落とした状況説明も、逆に人物に集中でき
余計な詮索をせずに、主人公（クローン）の哀しみに共感が出来ると思います

ナンテ、難しく書いてもしょうがないほど
コノ作品は魅力的な物語です
マダマダ、アイディアしだいでコンナ作品も作れるんですね
勉強になりました

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