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「連続ドラマW 罪と罰」 [WOWOW]


「番外編」

「連続ドラマW 罪と罰」

何度も書いていますが、HDのおかげで連続ドラマを楽しんでいます
ソノ中でも、WOWOWが放送している連続ドラマWには唸らされます
毎回題材が面白く、予備知識なしで見始めても
アッという間にドラマの世界に引きずり込まれてしまいます
6回で終了という潔さも魅力の一つだと思いますが
物語によっては、毎週ではなく、放送終了後にイッキ見したほうがよさそうな作品もあり
今回の「罪と罰」なんかは、なんだか重そうだったので
体の調子が良い時にイッキ見しました
正解でした




言わずと知れた文学史上に残る原作を現代にアレンジした作品
過去には野田さんが松さん主演で舞台化もしております

人が人を殺すことに正当性があるのか?
崇高な目的のためなら血を流しても良いのか?

哲学的なテーマながら、見事に現代社会の闇を描き
人間のココロに潜む闇の部分が描き出されています
作家志望の引きこもりの学生が起こす、女子高生売春組織のリーダー殺害
ソコから始まる展開は、思いもよらぬものになってゆきます
主人公が体感するさまを、観客であるボクたちも体感してゆく
ソンな感じで進んでゆく物語は、時間軸を行ったり来たりしながら
ラストへと向かってゆきました

自分勝手な理由で人を殺してしまう学生
人を人とも思わず、欲や名声のタメではなく純粋に人を踏みにじる女子高生
自分の弱さで一人の少女の未来をずたずたにした教師
人生を台無しにされながらも、自らを痛めつけることで自分の存在価値を見つける少女
友達が欲しくて、落ちてゆき、理解者だと思っていた男に殺される女子高生
家族のために自分を犠牲に生きてきた女性が選んだ道
殺人の肯定を主張する作家の作品に興味を持ち、犯人を追い詰める検察官

言葉のやり取りで見せる、単純なドラマを想像していたボクでしたが
中盤から、ガラっと変わる展開に思わず唸りました
見終わったあとに、爽快感も何もなく
見ているあいだ中嫌悪感が満載なのに見続けてしまうドラマ
他人の不幸は蜜の味的な、人間の好奇心をくすぐる作品
ソノ中で見出そうとするかすかな明かりを探していたのかもしれません
泥沼の中から這い出そうとしている人たちの姿
泥沼に沈んでゆく人たちの姿
泥沼に引きずり込まれる人たちの姿
対岸の火事なんですが、いちいちココロに突き刺さってきます
特に不幸中毒のエチカのくだりは、未だに理解できない域です
とんでもない作品が生まれてしまいました
原作のコミックも読んでみることにします
ソコから何かが見えてくればいいんですけどね・・・・



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