「未来を生きる君たちへ」 [WOWOW]
「本日の一本」
「未来を生きる君たちへ」
「愛を読む人」「CUT」「ヒミズ」のように
鑑賞後、キョウレツな印象を残す作品と
ごくまれになんですが出会うことがあります
小説や音楽もそうなんですが
出会えたことをカンシャせずにはいられない作品があります
今回鑑賞した作品も、ソンな物語でした
原題は「復讐」という意味だそうです
デンマークとアフリカを舞台にした作品
異なる場所で語られる「復讐の連鎖」
見事なカットバックで物語は見るものをグイグイ引きつけてゆきます
世の中に渦巻く暴力
国籍 年齢 性別
すべてに関係なく、生きてゆくためには避けて通れない力
戦争であり、イジメであり、部族間の争いであり
大人たちのくだらないエゴであり、歪んだ教育のせいでもあり
大なり、小なり
被害者でも、加害者でもありながら
ボクたちは日々を生きています
主人公の医師は、子供たちに暴力の無力さを教えようとします
ソンな彼にも容赦なく暴力（復讐）は降りかかってきます
人種、立場はどうあれ
見事なまでに感情移入ができるキャラクターとして
彼の存在が際立ってゆきます
復讐の先に希望は見いだせるのか
復讐を止めた先に、ホントウに明るい未来は待っているのか
綺麗事とわかっていながらも
復讐の上には何も残らないことを教えたい大人たちの姿が胸を締め付けます
わかっていながらでも、綺麗事を教えたい気持ちも痛いほどわかります
殴られたら殴り返せ
正しいことかもしれません
殴られたら我慢しろ
我慢できませんよね
デモね
我慢しなきゃいけないんですよね
その先には明るい未来が待っているんですよね・・・・・
ソンな綺麗には終わらない現実が目の前に広がっています
矛盾だらけですよね
辛いことです
人を赦す
ボクはずいぶんたくさんの方たちに赦されて生きてきました
復讐の連鎖が肯定されれば
ボクはとっくに殺されているかもしれません
デモ
こうして生きています
赦されているからだと思います
争いはなくならないかもしれませんが
人を赦すことだけは
未来を生きる子供たちへ教えていかなければならないことかもしれませんね
話がそれてしまいました
多くの方たちに見て頂きたい作品です
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