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「イズ・エー [is A.]」 [DVD]

「本日の一本」

「イズ・エー [is A.]」

少年犯罪
被害者と加害者の父親の葛藤を軸に、
少年法、少年事件の実態に迫ろうとした作品ですが・・・・・

十代の息子を持つ父親として、見るべきかなと思い手に取りました
「甘すぎる作り方」ばかりが目に付いてしまいました。

大きな社会問題となっている犯罪に対して、正面から取り組もうとしている事は
理解できるのですが、軽い感じにしか受け入れられない作品でした。
リサーチ不足なのか、演出のせいなのか、起こる事一つ一つがうそ臭くて
あまりにも突飛で、少年、父親、被害者、それぞれの人物像が浮かんできません
役者さんたちの演技は良いのですが、
なんか、こう「痛み」が伝わらないと言うか、
それぞれが抱える痛みや辛さはこんな軽い分けないと
見る人たちに簡単に感じさせてしまう事は、失敗だと思います。
「リアルならば良いのか?」と言われれば、それが全てではありませんが、
脚本一つで、もっと心の痛みに触れられる作品になると思います。

少年法など、難しいことに触れずに、父親に絞った演出も意見が分かれる所かも・・・
ボクはこの演出はありだと思いますが、ラストの決着のつけ方には
疑問が浮かんでしまいました。
復讐が良いものでない事は常に書いている事ですが、
自分の子供が加害者もしくは被害者になった時に自分の取る行動を考えた時
このラストシーンのような父親になるのか・・・・
あってはほしくない事ですが、考えさせられました。難しい問題です。

作品を見終わった後に、一番感じたことは、
ミスチルの「タガタメ」とオフ・コースの「生まれ来る子供達のために」
この二曲のメッセージの方が、リアルに感じた事でした。
初めて聞いた時の衝撃は、この作品ではとうてい及ばないものでした。
表現の難しさを改めて考えさせられました。


イズ・エー [is A.]

イズ・エー [is A.]

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: DVD


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