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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版」 [DVD]

「本日の一本」

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版」

雨の休日を利用して楽しむ、上映時間の長い作品
二本目は、4時間の一大叙事詩です

1920年代、禁酒法時代のアメリカを舞台に
ユダヤ系移民のギャング達の姿を通して
激動の時代を映し出した名作です

実は、完全版をみるのはコレが初めてです
公開当時、マダ小僧だったボクには、イマイチピンとこなくて
頭がモヤモヤしたまま、劇場を後にした記憶しかないコノ作品
編集をしなおした完全版を、コノ年齢で見直したことは
トテモ意味があることでした

「ゴッドファーザー」がファミリー(愛)の物語だとすると
コノ作品は、友(友情)の物語だと思います
移民たちが造り上げた街で出会う二人の少年
彼らが辿る長い年月の物語
セルジオ・レオーネ監督が精魂込めて造り上げた壮大な物語は
乱暴な言い方かもしれませんが、青臭いほどに、純粋な男のドラマでした

互いに補いながら、力をつけてのし上がってゆく男達
根本では理解しあっているのに、すれ違ってゆく男達
友と楽しく生きてゆくことを望む男と、権力を欲した男
友から全てを奪い、権力をも手にしながら、どうしても友が忘れられない男
ヌードルスとマックスが辿る数十年を見ながら
男にしか分からないであろう世界観が、切なく胸を突きます

少年期、食べるために手を組み、まるでスポーツでもするかのように
黒い道を、屈託の無い笑顔で歩み始める少年達
一人の犠牲から、一筋の光りを見出し、黒い道から明るいほうへと向かい始める男達
光りを見誤って、進む方向が分からなくなる男達
ソシテ、光りに手が届かなかった男達
意味深なラストカットを見ながら思うことは様々です

家族愛とは違い、儚く脆い友情をテーマにして、コレほどの作品を造り上げた
監督に、拍手を送りたい気持ちでイッパイです
あと何年かしたら、もう一度コノ作品に再会し
その時はいったい、ドンナ気持ちになるのか、ソレも楽しみです





ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2003/07/04
  • メディア: DVD


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