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「エディット・ピアフ 愛の賛歌」 [映画(劇場)]

「本日の一本」

「エディット・ピアフ 愛の賛歌」

まさしく、総合芸術と呼ばれる映画でしか見ることのできない
高揚感と恍惚感に溢れる傑作と出会うことが出来ました

世界中の人々が、その名前を知っているであろうピアフ
壮絶な人生を送り、あまりにも早くこの世から逝ってしまったピアフ
そんな彼女の生涯を、このフランス映画は
俳優の圧倒的演技と、そのパフォーマンスに応える最高の創作で
ボクを、まるでその場にいるような、当時の世界に引き込んでくれました

期待と予想を、いい意味で裏切ってくれたオープニングの場面
そこからエンディングまで、時間軸を飛び越えた
まるで、死を迎える人が走馬灯のように思い出す記憶のように
めまぐるしい映像と編集が、ボクの目の前に展開されてゆきました

歌う事
決して恵まれた環境で育ってはいない彼女
愛に飢えた少女時代、愛されてはいない母の思い出は、街で歌っている姿
そんな、母の姿を見て育った彼女が、ナゼ?歌の世界で生きようと思ったのか
前半ボクは、そんなことを、あるシーンまで考え続けていました
その答えは、あまりにも早く訪れ、後半に、ほんの1シーンですが
とどめの一発が、もう一度胸を熱くさせてくれます
歌が彼女を支え、彼女を生かしてくれた、さまざまなエピソード
人生の全てを引きずり、ステージに向かう彼女の姿を見続けながら
歌の持つ力と魔性の魅力が、心に染み込んで来ました

愛する事
恋多き女だった彼女
そんなエピソードも多く語られて行きますが
とにかく圧巻だったのは中盤、生涯の愛を決めた恋人との
あまりにも辛い別れのシーンでした
突然訪れる悲劇の一瞬を、見事なワンショットの映像で見せる
まさに息詰まる瞬間が、ここにはありました
夢か現実か、見るものに様々な想像をさせ
一つの極みに持ってゆく、スバラシイ映像
このシーンを見れたことが、一番の収穫かもしれません

歌う事と愛する事、そして生き続ける事
モノスゴイ情熱とエネルギーで、47年間の人生を駆け抜けた彼女
めまぐるしく行き来する映像は、彼女の人生を語るには、相応しい編集だったと思います
マリオン・コティヤールの、まさに鬼気迫る演技を見せつけられながら
この編集は、この女優さんがいなければ、成り立たなかっただろうと
見た人全てが思えるほど、彼女の演技は、スバラシイの一言です
映画、音楽、美術
芸術を愛する全ての人たちと
愛のすばらしさを知っている全ての人たちに
見てもらいたい傑作です

この作品を、「ゆる会」で見れたことは、本当に意味のあるものでした
よい作品といい仲間
意味もなく、空に向かって、感謝したくなる1本と1日でした








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コメント 7

ken

マリオンがいなければ、この映画はなかったでしょうね。
数の論理で行けば圧倒的に不利ですが、
彼女にはアカデミー主演女優賞を獲って欲しいと思います。
by ken (2007-10-17 11:39) 

そんなによかったんだ~
見てこようっと!
by (2007-10-17 17:27) 

ミック

私もアカデミー主演女優賞を彼女にとってもらいたいと思いましたよ。
あの息の詰まる瞬間はあまりにも唐突に、そして、突然に訪れて、
私には受け止められず、ただ、呆然と涙していました。
「ゆる会」でこの作品に出会えた事に感謝です。
しかも、この作品の感想を「ゆる会」の仲間と話す事が出来て、
なんて、幸せなんだろうかと思いました。
by ミック (2007-10-18 01:01) 

魚河岸おじさん

>kenさん
こんにちは
これほどの演技を見せてくれたんですから
ゼッタイ受賞してもらいたいですね
niceアリガトウございます

>おぺさん
こんにちは
ゼヒ!ご覧ください
niceアリガトウございます

>ミックさん
こんにちは
キョウレツなシーンでしたね
本当にコノ作品を皆さんと見れたことは幸せでした
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2007-10-18 16:27) 

ジジョ

こんにちは☆
ひさびさに映画館で観てよかった♪と思える映画でした。
圧巻!!でした〜。
by ジジョ (2007-10-19 02:36) 

クリス

この映画を「ゆる会」に選んでくださり、ありがとうございました。実は、観ようか観まいかの線上をいったりきたりの作品だったんです。これを観て「愛の賛歌」etc.彼女の歌を聴くと、湧き上がってくる感情に変化を感じています。
by クリス (2007-10-20 22:40) 

魚河岸おじさん

>ジジョさん
こんばんは
映画の魅力満載の作品でしたね
やられました
niceアリガトウございます

>クリスさん
こんばんは
ボクもコノ作品を選んだことは、本当によかったと思います
映画の奥の深さがタマラナイ作品でしたね
niceアリガトウございます
by 魚河岸おじさん (2007-10-20 23:42) 

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