「いちばんきれいな水」

「本日の一本」

「いちばんきれいな水」

１１年間眠り続けている姉が突然目を覚ました小学生最後の夏休み
奇蹟のような３日間の後には、新しい自分との出会いが待っていました・・・・
頭の中は８歳のままの１９歳の姉と過ごした３日間を映し出しながらも
いろんなメッセージが詰まっていた小品でした

与えられた道を歩き、波風を立てないように生きている
およそ小学生らしくない女の子が、小学生の感情のまま大人になった
大人とは思えない女性と過ごした過激な３日間
まるで「サイドカーと犬」を思い出させる展開ですが
子供の夏休みという特別な時間は、色んな物語が出来るステキな時間なのかもしれません
１１年前の自分から見たら、トテモ不思議に見える現代社会
ソンナおかしい世界を「なんで？」「どうして？」と疑問を投げかける姉の姿を通して
人と人との繋がりが薄くなった自分たちの姿を見せ付けられてしまったのかもしれません
「何を伝えに目覚めたのか」
コノ部分のインパクトはチョット弱いですが、無理めな繋がりも含め
とにかく映像がキレイな部分で補ってしまい
何気なく見続けてしまう不思議な作品でした

大人の体を持ちながら、屈託のない少女を演じた加藤ローサちゃん
決して上手いと言える演技ではありませんが、笑顔のスバラシサは相変わらずでした
誰もが微笑み返してしまう力があるアナタの笑顔は最大の武器です

彼女の微笑を見るだけでも、一見の価値がある作品かもしれません

いちばんきれいな水

• 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
• 発売日: 2007/05/30
• メディア: DVD