「アイム・ノット・ゼア」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「アイム・ノット・ゼア」　[DVD] [編集]

「本日の一本」

「アイム・ノット・ゼア」

ボブ・ディラン
詩人、ミュージシャン、俳優
様々な顔を持ち、６０歳を超えても、現役バリバリで活躍する「生ける伝説」
「モウ見納めかな」と、単純な理由からなんですが
何年か前に、ボクも彼の来日公演に足を運んでいます
ソンナ予想を軽々と飛び越え、あくなき探究心で創造の世界を歩き続ける男
コノ偉大なアーティストが歩んできた歴史
フォークシンガー、ロックシンガー、俳優、詩人、放浪者
様々な面を、個性豊かな俳優さん６人が
トッド・へインズ監督の下で生き生きと演じています

彼の歴史を知らないと、カナリ置いて行かれる物語です
事実、ボクも何度振り落とされそうになったか・・・・
１人の男を演じる６人の俳優
名前もキャラクターもまるで違うソノ姿を通して描かれる伝説
時間軸も、何も関係なく行き来する展開は
ソレこそ「考えるな、感じるんだ」の世界観だと思います
一人のアーティストが歩んできた道のりが
コレほどまでにドラマティックなのかと、圧倒させられるのは
１人の俳優さんに演じさせなかったことが、カナリ効いていると思います

個人的には、彼が、エレキ・ギターに持ち替えた時に起きた騒動
コノ時期のことを、映像化してくれたのは、嬉しかったです
裏切り者呼ばわりされても、意思を曲げずに突き進む姿はカッコイイです

彼を演じたビック・ネームたちの演技も忘れられません
クリスチャン・ベイル　ヒース・レジャーが演じているのも興味深いです
ヒース・レジャーは、地味すぎる位の印象ですが
こういう役もキチッと演じられる彼の存在感・・・・・
ザンネンでなりません
ソシテ、ケイト・ブランシェットの名演技
佇まいからして、コンナ感じだったのかな？と思わせてしまうほど
女を消したスバラシイ演技
彼女の姿を見るだけでもＯＫかもしれません

彼の事を、知らなかったり、興味がない人にはオススメするのをためらってしまう作品ですが
映画好きの方なら、豪華な俳優さんたちの演技を見るだけでも
一見の価値はあるかもしれません