「カンゾー先生」：魚屋の映画日記：SSブログ

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「カンゾー先生」　[光TV] [編集]

「本日の一本」

「カンゾー先生」

「せっかくＣＳで放送しているんだから、見直してみよう」シリーズの感想です

今村昌平監督の名作
公開当時、バカなボクの頭では
「マタ、エロな作品？」的な感じの感想しかなかったんじゃないかな・・・・
今回見直してみると
様々な監督の思いが浮かび上がってきた感じがします

何かに押さえつけられて生きている底辺の人たちの姿
監督が描き出す人たちは、恐ろしいほど生きるエネルギーを放射しています
戦争、貧困、封鎖的な田舎町の社会
ソンナ負のエネルギーを溜め込み、自らのエネルギーに変えてしまう人たちの姿は
決して奇麗事では語れない生きるために背負う十字架をボクタチに見せてくれます
男尊女卑、貧富、教養と無学、生まれたところが世界のスベテ
窮屈な中で必死に生きる人たちが訴えてくる生きる喜びと哀しみ
ラスト鯨に銛一つで挑む少女の姿は
大国アメリカに向かう日本の姿か
封建的な世の中に立ち向かうパンクな精神まで感じ取ることが今はできます
名作でしょう、ヤッパリ・・・・

出てくる役者さんたちは、ドノ方もスバラシく、安心して見ていられます
特出すべきはヤハリ麻生久美子嬢でしょう！
初々しい演技ですが、当時から頭一つ出ています
ヤハリ日本映画の至宝と呼ばれるだけあります
半裸とかスキャンダルな部分で語られてしまう作品ですが
演技のほうにも注目して欲しいと思います