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「メタルマクベス~と言うより松さんレヴュー」 [松さん]

「番外編」

「メタルマクベス~と言うより松さんレヴュー」

すごく楽しみにしていた、ボクの女神「松たか子」さんが出演する
「メタルマクベス」を本日観てまいりました!

「劇団☆新感線」初体験で、かなり大きな期待を胸にいざ、青山劇場へ
休憩を挟み、四時間弱の長丁場の舞台でしたが、期待以上の舞台でした。

ESP王国、フェンダー国、ギブソン国、フェルナンデス国
レスポール王、レスポールJr、ランダムスター、グレコ、ヤマハ
エクスプローラー、マーシャル、パール王
登場人物からしてこの名前の数々
そしてオープニングとカーテンコールにかかる曲はメタル・ゴッド「ジューダス・プリースト」
全編80`Sメタルをモチーフにした曲の数々に当時のライブを再現したような
バリライトっぽい照明の演出とくれば、オジサンの血が沸騰するのも仕方ないでしょう
リフで押して、ハイハットあげっぱなしのドラムが絡み、ハイトーンシャウトが空間を
切り裂けばもうそこは、ボクが十代後半から夢中になった様式美炸裂の世界
ソコでクドカンの脚本といのうえさんの演出で暴れまくる役者さんたち
もう本当に楽しい一時でした。

新感線、初出演の松さんはと言えば、コレがまたたまらなく素晴らしかったです。
メタル風の衣装を身にまとい、いつも通り良く通る声でランダムスター夫人を
堂々と演じていました、今回彼女は三役をこなしているんですが
最初に舞台に出てくる役が物凄く衝撃的な役でした。
数多く彼女の芝居を観ているんですが、「夏ホテル」のバニーガール姿と
同じくらいの衝撃が今回の「林さんB」の衣装にもありました。

メタルなので、チョット心配だった歌も抜群に良かったと思います。
堂々とソロの曲を歌い上げ、しっかりとした演技で一気に観客の目を集中させる
松さんにあまりなじみの無いお客さんが多かったと思われる客席の中
ガッチリとハートを鷲摑みしたのではないでしょうか、
小さな人間が大きな事をしでかした罰が降る重要なシーン
正気を失ったランダムスター夫妻の悲しいやり取り
彼女はこういった芝居を演じる時が一番凄みを感じさせてくれます。
才能のある演出家さんたちが、彼女を抜擢する理由の一つなのでは・・・・
「小さいほうにしておけばよかった・・・・」
色んな解釈が出来るこのセリフを、最高の芝居で見せてくれた彼女にカンシャです。

カーテンコールでジュ-ダスの曲にあわせステップを踏み
ヘッドバッキングしながら袖に引っ込む彼女の姿を観ていると
心底このお芝居を楽しんでいる感じが伝わってきて、観ているボクも微笑んでいました。
また多くの引き出しを観せてくれた彼女、次回も期待してます。

マクベスのストーリーと80年代のへヴィメタバンドがたどる物語を絡め
ラストには現代社会に警鐘を鳴らす四時間
極上のエンター・テイメントたっぷりと楽しませてもらいました。

最後にこの舞台、プログラムも非常にナイスでした。
LPジャケットサイズに二冊も入っていて、読み応えもありデザインもサイコー
何だか、大好きなバンドのレコードを買って帰る高校時代を思い出しました。

もうヘトヘトですが、本当に楽しい舞台でした。


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松たか子 「僕らがいた」 [松さん]

「番外編」

「松たか子 僕らがいた」

ボクの女神、松たか子さんの新しいアルバムが我が家にもやってきました。
シングルが出れば必ず買うとか、そこまでのめり込んでいる訳ではないのですが
直感のような感じで、「よし、今回は買うぞ!」みたいな理由のみで
彼女の音楽に触れております。
前作はもうジャケ買いをしてしまうくらい、ナイスなジャケットでしたが
作品的にはあまりピンと来るものが、少ない感じでした。

さて今回はと言いますと・・・
いい感じに仕上がっていると思います。
スキマ・スイッチ、マーシー、勝手にしやがれ等
「どうしてこの人が松さんに曲を提供しているの」と思うような驚きの面々
どんな曲をどんな唄い方で完成させているか気になっていましたが、
思いのほかオーソドックスなアレンジでゆっくりと聞かせてくれています。

しかしもっと驚いたことは、このアルバムの中でのボクのお気に入り三曲のうち
二曲が彼女の作詞作曲だったことです。
以前から「いい曲を書く人だけどもう少しだな」なんて生意気にも思っていたりしていましたが
今回はラスト二曲を彼女の曲で〆る位の出来でビックリしています。
アルバムタイトルにもなっている「僕らがいた」はメロディーがなんとも言えずイイんです。
演技同様、唄いかたも非常に彼女独特の空気感みたいなものを感じ取れるほど
歌唱力も数段上になり、この曲の持っている力がそのまま伝わってくる素晴らしい曲です。

ロックなオヤジを黙らせる松さんの歌声・・・・
贔屓目ではなく今回のアルバムは一度耳にしてみてください
とても優しくて強い声に出会えると思いますよ。

親戚でもないのに、褒めすぎてしまいました(照笑)

僕らがいた

僕らがいた

  • アーティスト: 松たか子, スキマスイッチ, 常田真太郎, 和田唱, TRICERATOPS, 佐橋佳幸, 真島昌利, 森俊之, Akeboshi, 武藤昭平, 勝手にしやがれ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: CD


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「NODA MAP 雁作 罪と罰」 [松さん]

「番外編」

「NODA MAP 贋作 罪と罰」

何とか手に入れることが出来たチケットを握り締め
我が女神(しつこい?)である、「松たか子」さんの舞台を観てきました。

「理想や信念のためなら、一線(殺人、犯罪)を越えても良いのか?」
幕末を舞台に殺人を犯してしまった一人の塾生を中心に物語は展開します。

ひし形の舞台は劇場のほぼ中央に設置されていて
ほとんどセットを使わず、着替え以外役者さんは舞台下で待機しながら効果音などで参加する
串田和美さんの「コーカサスの白墨の輪」と同じ演出で、観るほうも緊張します。

野田さんの舞台のスピード感はやはりハンパじゃなく
まだ、4作品しか観たことのないボクは前半流れに乗るまで苦労しました。
早口のセリフの中に光る胸に突き刺さる素晴らしい言葉を見つけるたびに
「やっぱり、観にきてよかったな」と感じさせてくれます。

「理想」を語るだけで何もしない人、何だか分からず「理想」に飲み込まれる人
「理想」に酔い、しだいに狂気の道をたどる人
「理想」を信じて、国を時代を憂い本気で立ち向かう人
そして、「理想」の名の下に平気で殺人を犯してしまう人々・・・・
何が正しく、何が間違いなのか?
「意味のある死」「意味のある殺人」訳が分からない論理
永遠のテーマであるこの問題を自問自答しながら
見つからない答えを探してこれからも、様々な作品と出会うことでしょう。
「オイル」も深いと思いましたが、この作品はとてつもなく深くて重い舞台でした。

最後に松さんですが、相変わらず「凛々しい」立ち姿でした。
役のためでしょうが、眼力がいつにも増して鋭く引き込まれます。
最後に見つけた大切な事(人)を語る彼女の姿は素晴らしく
この人は舞台がやはり一番似合うと再確認しました。
次回は「メタル・マクベス」に出演するとの事、
いのうえひでのりさんの舞台でどんな彼女が観れるのか今から楽しみです。


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「ラ・マンチャの男」 [松さん]

番外編 「至福のエンタ二週間」

「ラ・マンチャの男」 帝国劇場

番外編も本日が最後です。
松本幸四郎さんのライフワークともいえる舞台です。

2002年に一度この舞台は観ています。当時ヒロインのアルドンサ役を
松たか子さんが演じると聞き、松さん目当てで行ったのですが、
その舞台の素晴らしさに感動して帰ったのを思い出しました。

幸四郎さんの舞台は子供の頃から、歌舞伎、演劇、ミュージカルと
数々、観ていますがこの作品と「アマデウス」、それに本業の歌舞伎の演目
「勧進帳」の弁慶役がお気に入りです。

ミュージカル作品のこの舞台はミュージカルが苦手な私はあえて避けてきました。
しかし、先ほど書きましたように、不純な動機で観た舞台が、
今後何回も観たくなるような作品になるとは、面白いものです。

ドン・キホーテを主人公に人間の本質にせまり、どう生きるべきなのか、
自分の中の自分との葛藤、社会の中の価値観に疑問を持ちながら生きる苦しみ、
さまざま事が舞台から観客に投げつけられます。
狂気の世界をさまようキホーテ、その横で暖かく見守るサンチョ、
この二人の掛け合いは笑いと共に涙が出てくるほど素晴らしい関係です。
そこに絡むアバズレなのにキホーテと出合ってから自分の本心に
すこしづつ正直になってゆくアルドンサ、
それぞれが、円熟に近い演技の応酬で舞台はあっというまにクライマックスへ向かいます。
そこで聞こえてくる「見果てぬ夢」・・・・・・・・・
今回も泣いてしまいました。

舞台をあまり観ない方にこそ観て欲しい作品です。
今月いっぱい上演しています。ネットでは得チケなどで安く買えるみたいですので、
興味のわいた方は是非ご覧ください。
(なんで、宣伝しているんだろう?)


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